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2)収入と原価に占める経費のウエイト

 

収入および原価に占める人件費等の費目割合をみると、人件費が大半を占めており、とくに公営事業者では収入に対する割合が90%を越え、民営事業者に比べ高いウエイトを示している。また、民営事業者においては経営合理化策等の展開によりそのウエイトを圧縮させてきたが、バス利用者の減少等を背景として十分な改善には至っていない状況にある。

 

表?T−3 

収入および原価に占める経費(率)の推移(平成元年度〜平成6年度)

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(資料)『日本のバス事業(1996年版)』(社団法人日本バス協会)

 

3)バス事業の現況特性および問題点

 

以上のバス事業の現状を踏まえ、その特性および問題点・課題を整理すると、

 

◆バス利用者が減少傾向にあり、収支を改善する必要がある。
◆経営合理化等に自助努力を行う必要があるが、人件費等の圧縮にも限界がある。
◆輸送サービスの提供やネットワークの維持はもとより、バス事業の成立性の是非も問われている。

 

等が抽出される。

 

 

 

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